Moving Targets - Live at Fever CD

Squirrel Fox
FOX-020CD
2025

2023年に行われた初来日ツアーの中から最終日となる5/8の新代田Feverのライブを収録。
このバンドは86年に1stをリリースしていますが、個人的には90年代初頭にメロディック・ハードコアが注目されたあたりに知ることとなり、3rdにあたる"Fall"をリアルタイムでかなり聴き込んだ記憶があります。ボストン・シーンの中でもハードコアとインディ・ロックの架け橋的な感覚があり、たとえば初期のSuperchunkなどと併せて聴いていたという感じです。
Taang!から4枚のアルバムをリリースし、90年代の前半で活動を終えていたようですが
2019年に、もともとファンであったというカナダ人リズム隊を加えて復活アルバムをリリース、2023年までに3枚のアルバムをリリースしたうえで来日となったわけです。
僕はHeavy Sickのライブを観に行ったわけですが、これはなかなかすごいものを観たぞ、という感想を持ちました。ここにあるライブ盤であらためて確認すると、今でいうエモみたいな要素もかなりある音楽でありながらほぼ3分以内のコンパクトな曲が並び、トータルとしてはストレートなパンクの印象も持ち併せているという独自のものでした。当日話した感じでは同じシーンの中ではMission Of Burmaに刺激を受けていたということもあり、ポストパンク的なプレイも内包されていた。
選曲としてはわりと新旧まんべんなく代表曲という感じでTaahng!期のアルバムが入手しづらい今、このバンドの全体像をわかりやすく提示しているとも言えます。

1. Fear Of God
2. Let Me Know Why
3. This World
4. Falling
5. Nothing Changes
6. Things Are Going By
7. The Hole
8. Faith
9. Unwind
10. Less Than Gravity
11. World Gone Mad
12. Separate Hearts
13. Lost
14. My Friend
15. Dead Wrong